あの1着ができるまで
-Made in India Series-

ブランド設立当初より展開し、Stola.の
夏の風物詩とも言えるMade in Indiaシリーズ。
インド綿ならではの風合いの良さと美しい発色
そして何より、その繊細なクラフトワークは
毎年スタッフをも虜にしています。
今シーズンは刺繍とピンタックが特徴の2型が登場!
およそ1年がかりで作られるというインドシリーズの
成り立ちを辿ってみましょう。

ABOUT India Fabric

about IMAGE
Cotton

インド生まれのコットン

企画は生地選びからスタート。さらりと涼しい肌触りのインド綿は、蒸し暑い日本の夏を快適に過ごせるファブリックとして年々人気が高まっています。
今回Stola.は、生地作りから染色・加工~製品化までを一貫して行う工場と提携。現地生産ならではの幅広い生地提案の中からイメージを膨らませつつ、生地を選びます。採用したボイル地は綿のナチュラルさにレーヨンの光沢がMIXされた甘撚りのもの。柔らかな生地をたっぷり使ったワンピースやチュニックに、刺繍やピンタックでメリハリをきかせて...デザインも同時進行していきます。

ABOUT Motif

about LACE
Motif

刺繍モチーフのデザイン

インドの繊細な刺繍テクニックは世界でも最高峰!歴史に裏打ちされた高い技術力により幅広い表現ができるのが魅力です。今回は太いコード糸を刺繍糸で縫い付ける特殊な手法・コード刺繍を施します。
刺繍のモチーフはハンドデザインで。緻密で美しいインドの手工芸品(クラフトワーク)を想起させる模様や、連続性のある幾何調モチーフを描いていきます。
柄の大きさ・太さ・曲線の角度などを調整して、最終的に8つのモチーフを組み合わせることに。

ABOUT Pattern

about YARN
Pattern

図案とパターン

次は刺繍モチーフを平面から立体に起こすステップ。アイテムのデザイン画を基にパターン(洋服の設計図のようなもの)を引き、パーツごとに刺繍図案を合わせていきます。例えばチュニックは前身頃・後ろ身頃・袖・袖口・襟の計5つのパーツから構成され、刺繍の範囲や大きさ、位置、模様はそれぞれ異なります。刺繍図案をメインに組み立てながら、タックディテールや付属レースのデザインも調整。袖を通したときにバランスが良く見えるようミリ単位で修正していきます。

ABOUT Color

about BALANCE
Color

Stola.だけの色作り

気持ちまで明るくなる美しいカラーもインドシリーズの魅力です。生地と一緒に糸や付属レースを染めて作るオリジナル生産のため、表現の幅は無限大!アクセントカラーは今年らしいオレンジ系とピンク系から、それぞれトーン違いで数種類ずつ染めてみて、チェック。夏の開放的なムードと高揚感を醸しつつエレガントで顔写りの良いピンク色を作りました。アイテムがカジュアルな分、品よく着られるようベーシックカラーのオフ・ブラックも繊細なニュアンスにこだわっています。

ABOUT Manufacturing

about DETAIL
Manufacturing

高度なテクニック

舞台はインドの工場へ。刺繍図案をデータ化してパーツ毎に生地を裁断、専用のミシンで刺繍を施していきます。
実は今回選んだボイル地は、刺繍を施すにはデリケートな素材。そのうえ細かな図案とくれば高度なテクニックが要求されます。Stola.ではデザイナーが出張の際は必ず現地工場に足を運び、クオリティをチェック。刺繍の手法やテクニックを学んだり、次なるアイデアを話し込んだりと、交流を深めながらハイクオリティな製品作りを行っています。

Finish!

約1年にわたった企画がいよいよ完成です!
チュニックはたっぷりと入れたフロント刺繍が主役。
生地の柔らかさを感じさせるふんわりとしたボリューム袖、深めのVネックには金のラメ糸を巻きつけた丸紐を垂らしてアクセントに。背中衿元の刺繍ディテールや細かなピンタックが360°可愛いを叶えます。

リラクシーなチュニックに対しワンピースはメリハリを利かせたXラインシルエット。胸下のサイドから後ろまで細幅のピンタックをぐるり一周、156本もあしらっています。タック下からふんわりと広がるラインは腰位置を高く見せ、スタイルUP効果も。上着を羽織やすいフレンチ袖デザインには長く着てほしいという思いが込められています。